上達しなくなっちゃった… 計画を立ててプラトーを脱出しよう
社会人でボルダリングやクライミングを趣味にされている方、
昔に比べて増えてきたと思います。
ボルダリングやクライミングは最初の1~2年はケガなく続けてさえいれば、確実に上達します。
しかし、数年たつとあまり上達を感じられなくなる方が多いですよね。
こういった上達しなくなるような状態が続くことを「プラトー」といいます。
そうして、更に数年立っていくと上達を諦めてしまう人も多いと思います。
本当にもう上達しないのでしょうか?
そんなことはありません!
実は「計画を立ててみる」ことで解決出来るかもしれません。
1年で達成したい「具体的」な目標を立てよう!
数年間、既にボルダリングを続けている社会人の方が、
上達を目に見えて実感するには1年という単位が適切かと思います。
それ未満の期間では、上達の実感を感じることが難しい印象があります。
それ以上の期間ですと、モチベーションが続かないでしょう。
「1年で達成したい目標」を考えることをまずはお勧めします。
目標を立てるときは、過去の経験も意識して実現可能な目標を考えてみましょう。
例えば、最高グレードが1級の、既にボルダリングを数年続けている社会人の方が「5段を登るぞ!」といった目標を立てるのは厳しいですよね。
具体的な実現可能な目標にしてみましょう。
例えば、
- 自身の限界グレードが一つ上の「ほにゃらら返し」という課題を登ること
- 今まで登れなかったジムの2級を10個登れるようになること
- スラブが苦手なのでスラブの1級以上の課題を3つ登ること
などです。
複数あっても良いでしょう。
なるべく達成した時に嬉しい、モチベーションが上がる目標を立ててみましょう。
1年で達成するゴールですので、丸一日かけてじっくり考えてみることをお勧めします。
目標に向けて1年の計画を立ててみよう
目標を立てたら、逆算した計画を立ててみましょう。
計画のコツとしては2~3月に一度テーマを決めて、
マイルストーン(中間目標)を置くことをお勧めします。
例えば、
- 1~3月は「持久力をつける期間」として、11aを10本登れる体力をつける
- 4~7月は「指力と筋力をつける期間」として、ジムに行く回数を週1に下げ、フィンガーボードや筋トレをメインにする。フィンガーボードで10秒ぶら下がれるようになる。
- 8~10月は「目標の課題に向けてジムで登りこむ期間」として、ジムで登りこむ。
- 11~12月は「目標を達成する」。ジムの回数を下げ、目標の課題に打ち込む。
などです。
上記はあくまで1例です。
ジムのインストラクターに相談して計画を客観的に見てもらい、
作成のアドバイスを頂くのも良いでしょう。
直近の計画は立てやすく、イメージもしやすいですが、
後半の計画は想像がつきにくいこともあります。
そんな時は、直近の計画は週単位で立てておき、
後半の計画はおおざっぱに立てる方法も良いでしょう。
実際にその時が近づいていくれば、細かく計画していくのも良いでしょう。
このように、直近の計画を詳細にたて、後半を大雑把に計画する。
時間が経てば、その時の直近の計画を詳細にしていく方法を、
「ローリングウェーブ計画法」といいます。
計画も一度立てて終わりではなく、何度もブラッシュアップしていきます。
思い通りにいかないことが当たり前。計画は変更していこう
1年の計画をたてても、思い通り上手くいかないことが殆どだと思います。
マイルストーン(中間目標)が達成できなかったとしたら、
もう一度計画を途中から再度考えてみましょう。
モチベーションの変化も波があると思います。
オススメは、一週間に一度振り返ってみて、
自分自身の進捗度合いに合わせて、計画を細かく変化させていくことです。
また、日記を書いてみるのも良いでしょう。
自分を毎日見つめなおすことが出来ます。
計画を変更させる際は、必ず「1年の達成目標」までの道筋を考える必要があります。
目先のことのみを考えて計画を変化させると、ゴールまでたどり着く事が出来なくなりますから。
自分自身と向き合ってみよう
計画ってシステマティックな、ちょっと冷たいイメージってありますよね。
私もそう思ってました。
しかし、計画を立てて、それを実践してみる。
ちょっとズレてたら変えてみる。
これって自分と向き合っているっていうことでもありますよね。
ボルダリングで1年の目標を立てて、それを達成できた時、プラトーを一つ脱出できると思います。
また、それはボルダリング以外でも活きてくるかもしれませんね。