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根本原因の探し方! フィッシュボーンチャートとなぜなぜ分析

根本原因を見つけていく方法

「本質」って何処にあるのでしょうか?

本日は「根本原因」を見つける手法を紹介します。

根本原因を特定して、問題を解決していきましょう!

フィッシュボーンチャート

まずはフィッシュボーンチャート(魚の骨図)を紹介します。

これは別名、特性要因図とも呼ばれ、魚の骨のようなチャートに問題解決の要因を記述していきます。

まずは、魚の頭にあたる箇所に「問題」を記述します。
背骨を中心に、要因をグループごとに小骨を増やしていきます。



このような図を作ることで、原因と結果をグループとして整理することができます。
また、複数の要因を見つけることが出来るかもしれません。

なぜなぜ分析とは?

「なぜなぜ分析」と「どちて坊や」

こんなことを話すと、年齢がばれてしまうかもしれません(汗)

30年以上前に放送されていた、「一休さん」という人気アニメをご存じでしょうか?
一休さんでは「どちて坊や」というかわいい男の子のキャラクターが存在します。

何を質問しても、
「どちて?そうなるの?」と、
「どちて?」「どちて?」といつまでも質問を続けてくるキャラクターです。

一休さんも、どちて坊やの質問攻めに逃げ出してしまいます。

実はこの質問を繰り返すという形、根本原因を探っていく方法でもあるのです。

「なぜなぜ分析」と呼ぶもので、トヨタ自動車で編み出された手法になります。

問題が起きた際に、その要因を最低5回掘り下げて「なぜ?」を問うていく方法です。

それでは、なぜなぜ分析の方法を見ていきましょう。

なぜなぜ分析の例

例えば、「ダイエットをしたいのだけど体重が減らなくて…」という問題を例あげてみましょう。

「なぜ?(体重が減らないの?)」
「最近運動が出来ていなくて。」

「なぜ?(運動が出来ないの?)」
「昔に比べて暇がなくなってしまって。」

「なぜ?(暇がなくなってしまったの?)」
「仕事が忙しくなってしまって暇がなくなって。」

「なぜ?(忙しくなってしまったの?)」
「仕事の量がふえてしまって。」

「なぜ?(仕事の量がふえたの)」
「メンバーが減ってしまって、その分埋め合わせをする必要があり。」

このように、なぜを問い合わせていきます。

上気の例では、仕事の量を減らしていくことが、
ダイエットに繋がっていくことが分かりますね。

このように、なぜ?なぜ?を問い合わせていくと、
今まで気が付かなかった原因を特定できるかもしれませんね。

人を責めるな、仕組を責めろ

問題の原因を特定していく際に、
「あいつのせいだから!」とか、
「あの人が原因です。」人を責めてしまうのは避けましょう。

人がミスを犯したときにも、
そのミスを犯すことになった原因や仕組みがあるはずです。

トヨタ自動車では、「人を責めるな、仕組を責めろ」と言われております。

人が原因だと思ったら、その原因の原因を調べていきましょう。

根本原因を追っていきましょう!

本日は根本原因を追っていく「フィッシュボーンチャート」「なぜなぜ分析」を紹介しました。

これらの手法はいきなり大規模に使うのではなく、
例えば、日常の小さな問題を利用して、実際に利用していきましょう!

根本原因を追っていくトレーニングをまずは行うことをお勧めします。

その後、少しづつプロジェクトに取り入れたりするのが良いでしょう。

また、小さな問題でトレーニングすることにより、
根本原因を追っていく癖を身に着けていくことができるでしょう!