問題を解決!その前に「あるべき姿」を考えていますか?
「営業成績が悪くて…問題だなぁ。」
「痩せなきゃいけないけど、全然痩せれないわ。問題だわ。」
問題って、沢山ありますよね。
でも、その「問題」、本当に解決すべきことでしょうか?
「問題」を解決する目的は何でしょう?
問題解決のさなか、迷子になることはありませんか?
本日は「問題を解決!」する前に「あるべき姿」を決めることで、
真の問題解決に繋がることについてお伝えします。
「問題」は何のため?
問題解決における問題ってなんでしょう?
例えば「痩せられないのが問題」と思っている方がいるとしましょう。
なぜ、痩せれないのが問題なのでしょうか?
- 健康的になりたいから痩せたいのか?
- 周りの人にスリムに見られたいから痩せたいのか?
- 実は「明日までに3kg痩せろ!」と脅迫されているから痩せたいのか?
目的によっては、「痩せられないことが問題ではない」のかもしれないですね。
まずは目的である「あるべき姿」を考えてみると、
実は問題と思っていたことが、問題ではなくなるかもしれませんし、
違う問題が見つかるかもしれません。
「あるべき姿」を考えず、目先の困っていることに集中してしまうと、
実は必要のない問題を解決をしているのかもしれませんよね。
あるべき姿と現状とのギャップ
問題だなぁ。と思うことがあれば、
まずは、じゃあ「どうあるべきなのか?」を考えてみましょう。
例えば「痩せられないのが問題だなぁ。」と感じている場合は、どうしてそう思うのか?
その先にある理想像を考えてみましょう。
- 健康の心配をせず、イキイキとした生活を送っている状態
- 夫や同僚に「キレイですね。」「かわいいですね。」、
もしくは妻に「かっこいい!」と言われたい - 誘拐されていて、「3kg痩せたら逃がしてやる」と言われている。
ここから脱出して元の生活に戻りたい。
などなど、あるべき姿を考えると、本当の問題も視点が変わっていきますよね。
個人だけではなく、チーム、組織においても同じことが言えます。
- 進捗が遅れていることが問題だ
- リソースが足りないのが問題だ
- 皆の士気が上がらないのが問題だ
といった問題を議論することがありますよね。
しかし、「あるべき姿」を考えずに、この問題の解決を行うと、
本当は必要のない問題を解決しているのかもしれません。
例えば、
進捗の遅れを多大な予算を使って解決したが、実はバッファや余裕があった。
リソースが足りないので、沢山人を雇った。
しかし、実はリソースを割り当てる準備が間に合っていなかった。
リソースに多大な待ちが生じてしまい、仕事を割り振ることが出来ない新たな問題が生じた。
皆の士気を上げるためにコンサルタントを雇って士気が上がった。
だけど、プロジェクトはもうあと1月で終わる。
士気を上げるために多大な費用を利用してしまった。
本末転倒になりますよね。
ピータードラッカーも「間違った問題に対しての正しい答えほど始末に負えない」
と言われております。
まずは、「あるべき姿」を真剣に考えてみましょう。
そして、そのうえで現状を出してみましょう。
「あるべき姿」はゴールでもあります。
チームや組織で動く場合、ゴールを真剣に考えないと、
間違った方向に皆を導くことになってしまいますよね。
それほど重要なのです。
あるべき姿と現状の間にあるギャップが「問題」なのです。

問題解決をするためには、まずはあるべき姿、現状を分析すること。
その上で、その間にあるギャップを解決してきましょう。
問題(Problem)と課題(Issue)を見つけていこう!
問題(Problem)と課題(Issue)の違いは何でしょうか?
問題は「あるべき姿」と「現状」の間にあるギャップですよね。
課題とは、問題を解決する為にやるべきことになります。
「あるべき姿」と「現状」のギャップである問題が見つかったら、
今度はやるべきこと、すなわち課題を見つけていきましょう。
「目指すべきゴール=あるべき姿」をまずは考えてみましょう!
本日は、問題解決における「あるべき姿」がなぜ必要なのか?書いてみました。
普段仕事をしていると「これって何が目的のプロジェクトだったかな?」と思うことがあります。
「あるべき姿」を話し合う機会って、意外と少なくないでしょうか?
途中からチームに参加したメンバーは、もしかしたらプロジェクトのあるべき姿を知らないかもしれません。
問題に取り組む前に「あるべき姿」をもう一度考えてみませんか?