7つの習慣

「7つの習慣・第4の習慣」から学ぶ信頼関係の築き方

「信頼関係」築けていますか?

第4の習慣


書籍「7つの習慣」をご存じでしょうか?


私的成功を収めるための第1~第3の習慣
公的な成功を収めるための第4~第6の習慣
それらを繰り返していく第7の習慣があります。

本日は「第4の習慣」である「Win-Winを考える」という習慣をベースに、
「信頼関係の築き方」についてお伝えします。

その前に…。
私的成功を収めるための第1~第3の習慣について興味がある方はこちらの記事をどうぞ!

WinWinってなに?

私はソフトウェアを作る会社で働いておりますが、
ソフトウェアを作る現場では、さまざまな他社様と一緒に協力して作ることが多いと思います。

その中で特に感じることがあります。
それは、自社内において、他社に対しての評価や評判が悪くなる傾向にあることです。

「あの会社はだめだよ~。金のことしか考えていない。」とか
「あの会社はね~レベルが低くててさ~、こちらの言っていることが全然伝わっていない。」など。
若かりし頃、私も先輩方のそういった声を鵜呑みにしていました。
「そんなにひどいんだ…」という目で見るようになっていました。


そんなある日、
他社と協業している際にある方から、
そのような先入観で対応していた私に、こんなことを言われたことがあります。

「ainokoさん、我々とあなた方で価値観や文化が違うところ、合わない所もあるのでしょう。」
「しかし、良いソフトウェアを作りたいと思う気持ちは同じだと思うのです。
「そんな我々が力を合わせていかないと勿体ないと思うのです。」
「全てを合わせようとは我々も思いませんが、同じ方向を向いていけるように力を合わせていきましょう!」

私は「はっ」としました。

「その通りだ。良いものを作っていきたい気持ちは一緒のはず。」
「この方はこんなに真摯にぶつかってくださるのに、私は私の先入観で物事を見過ぎていた…。」と
ガツンと心に響いたことを覚えています。

そして、「同じ思い」を同じ方向に向けていくことに魅力を感じ、
私も「プロジェクトマネジメント」に出会っていきました。

「プロジェクトマネジメント」の定義は色々ありますが、
私の中での定義は
「皆の良いサービスプロダクトを作りたい享受したいといった思いを、同じ方向に向けていく」
と勝手に定義しています。

そのために新しい代替案を出すこともありますし、
妥協や取引をしないという選択肢を選ぶこともあります。
しかし、相手のことを尊重することを念頭に入れておくこと、
協力してシナジー効果を発揮出来ることをまずは考えていくこと。
つまりWinWinの関係を築いていくように働きかけることが最初に考えることだと思ってます。

それでは同じ方向に向けるためには、どうすれば良いのでしょうか?
WinWinとはどういうことでしょうか?

人間関係の6つのパラダイム

「7つの習慣」では、人間関係にはWinWin以外に以下のパラダイムがあると書かれています。

Win-Lose

Win-Loseは自分が勝ち、相手が負ける状態ですね。
「俺様の言うことに従え!」
「俺様についてこい」的なリーダーがWinで、そこで活躍するメンバーがLoseのような関係ですかね。

現代ですと、「パワハラ」や「ブラックな人」という意味に捉えられるケースが多く、
あまり良しとされなさそうですが、Win-Loseが必ずしも悪いわけではないと思います。

例えば、締め切り間際の現場や、あまりにも統率が取れていない現場等では、
「黙って俺についてこい!」といったリーダーがモノゴトを前に進めることも多々あります。

一昔前では、「リーダーといえばこのタイプの人」という風潮が強かったと思います。

Lose-Win

Lose-Winは自分が負けて、相手が勝つ状態です。
自分が折れると言っても良いかもしれません。

Win-Loseの人とLose-Winの人の関係は相性が良いと言われています。

対応する人によっては、Lose-Winの関係性を選択することが最良の場合もあります。
例えば、「今回のプロジェクトはもう時間がないので、経験のあるあなたのやり方に従います。」
といったシチュエーションではLose-Winの関係を選択することが最良だったりします。

ただ、ずっとLose-Winになるとストレス溜まりますよね…。

Lose-Lose

Lose-Loseは自分も負けて、相手も負ける状態です。
「私も降格したのに、あの人だけ昇格するのは許せない。足を引っ張ってやる。」といった状態ですね。

Win

Winとは自分だけ勝ち、他はどうでも良いといったシチュエーションですね。

Win-Win or No Deal(取引しない)

Win-Winの関係を求めて、互いに尊重しあったけど、合意に至れないこともあります。
そのような時は無理に「Win-Win」の関係を選択せずに、
「取引しない」という選択肢を選ぶ方が良いこともあります。

このようなパラダイムを「Win-Win or No Deal(取引しない)」と言います。

7つの習慣では、どのパラダイムを選択するのかはケースバイケースと書かれています。
一概に「Win-Win」を選択すれば良いというわけではないのですね。
「Win-Win」の関係を築くには、時間がかかります。

しかし、あと数週間で完了させなければいけないプロジェクトがある場合、
「Win-Winの関係を…」と言っている場合ではないこともありますよね。
そんな時は、他の選択肢を選ぶ必要が出てくるわけです。

Win-Winの関係を築くには?

さまざまなパラダイムがありますが、
Win-Win以外のパラダイムを選択することが最良の場合、
何処か妥協しているような気がしますよね。

まずはWin-Winの関係になるように働きかけるべきかと思います。

Win-Winの関係を築くために必要なことは「お互いが信頼しあえる関係を築く」ことだと思います。

先入観にとらわれず、
相手と上手くやっていけるんだという信頼の目をもって少しづつWin-Winの関係になるように働きかけていきます。

こちらが真摯にぶつかれば、相手も少しづつ変わっていきます。

信頼を得るための方法が7つの習慣には書かれています。

  • 相手を理解する
  • 小さなことを気遣う
  • 約束を守る
  • 期待を明確にする(相互で期待していることに関してズレが発生しないようにする)
  • 誠実さを示す
  • 自分が悪かった時は素直に悪かったという

簡単なようで難しいですが、
チームワークを行っている場合、このようなWin-Winの関係がどれだけ構築出来るか次第で、
プロジェクトや取り組みの成功度合いは大きく変わってくることでしょう。

参考書籍:
完訳 7つの習慣 人格主義の回復 著者:スティーブン・R・コヴィー (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳)