問題を解決する2つの考え方を身に着けよう
「上司から新しいアイデアを出せって言われたんだけど、思いつかないよ。」
「うーん、夫と最近仲が悪いんだけど、何からやってよいかわからないわ。」
仕事や日常生活の中で、さまざまな問題がありますよね。
そんな問題を解決するための考え方、ゼロベース思考と仮説思考を紹介したいと思います。
ゼロベース思考とは?
ゼロベース思考とは、
「過去の既成概念や、さまざまな前提条件を取り除いて、解決策を考えてみる」方法です。
例えば、
「上司から新しいアイデアを出せって言われたんだけど、思いつかないよ。」
といった例を考えてみましょう。
ゼロベース思考的な考え方の例
「アイデアが必要なお客様はどういった人たちなのだろう?」
「そもそも、既存のアイデアはどういったものがあるのだろう?」
否定的な考え方の例
「今まで新しいアイデアはことごとく失敗してきているから、上司に既存のアイデアを勧めよう。」
このように、既成概念を外し、問題の「根本原因」を考えていく方法です。
自分や自分たちのグループの視点だけでなく、
お客様、相手の視点になって考えてみることも意識してみましょう。
一人だけでなくとも、
ブレインストーミングなどで、皆で考えてみるのもよいでしょう。
今までにない発見があるかもしれませんね。
仮説思考
まだ十分な情報や時間がない状態でも、
仮説と結論を立てて、物事を前にすすめる考え方です。
まず仮説を立てます。
その仮説に対して、
「SO WHAT? (だからなに?)」といった問いかけを繰り返して、仮説を修正していきます。
例えば、
「うーん、夫と最近仲が悪いんだけど、何からやってよいかわからないわ。」
といった問題を考えてみます。
「一緒に過ごす時間が少ないかもしれない。」という仮説を立てます。
その仮説に対して「SO WHAT?(だからなに?)」を繰り返してみましょう。
「一緒に過ごす時間が少ないかもしれない。」
「SO WHAT? (だからなに?)」
「一緒に外食する回数を増やしてみようかしら?」
「SO WHAT? (だからなに?)」
「そもそも、夫と私が外食に一緒に行くタイミングが合わないことが多いわね。」
「SO WHAT? (だからなに?)」
「仕事のタイミングが合わないため、仲が悪くなっているのかしら?」
など、SO WHAT? (だからなに?)を考えて、
夫と不仲になっている根本原因を導き出していきます。
また、情報収集などに時間をかけすぎず、
ベストな解決策ではなく、ベターな解決策を考えていき、少しづつ方向性を修正していきます。
小さな問題で沢山トレーニングを行い、習慣化していこう
「うーん、何となくわかるんですけど。とはいっても考え方はなかなか変わらなくて…」と、
考える方もいらっしゃると思います。
実際に私もそうでした。
いきなり難しい問題などで適応するのは現実的ではないので、
身近にある小さな問題を使ってトレーニングしていき、
ゼロベース思考と仮説思考を習慣化してみるとよいでしょう。
例えば、
「ランチは何にしようかな?」とか
「服は何を買おうかな?」など、
そういった小さいな「問題」を使って、ゼロベース思考や仮説思考を使って問題解決してみましょう。
そういった、小さなトレーニングを沢山行うことで、
大きな難しい問題にも、少しづつ適応できるのではないでしょうか?
参考書籍:問題解決プロフェッショナル 思考と技術 著者:齋藤 嘉則